男子尿道炎は性行為などにより感染を起こす性感染症です。
原因菌としてはクラミジアと淋菌が多く、これらは性器以外の口腔や直腸などにも感染します。
最近は女性の口からの感染が増えています。
- ■淋菌性尿道炎(淋病)とは
- 感染してから症状が出るまでの期間は3日から7日くらい。
排尿時に尿道に焼けるような感じや痛みがあります。外尿道口から黄色の膿状分泌物が出ることがあります。 仮性包茎の場合は包皮内にも膿を認めることがあります。
- ■クラミジア尿道炎とは
- 感染してから症状が出るまでの期間は1から3週間くらい。
排尿時に尿道に違和感や軽い痛みを感じます。淋菌性尿道炎に比べ、症状は軽めのことが多いです。
いずれの場合も尿道口からの分泌物や尿を調べることで診断します。
痛い検査は行いません。
内服薬や注射で治療します。
尖圭コンジロームとは、性行為によって感染するウィルス感染症です。
男性では、ペニスの環状溝(カリの部分)、包皮の内側や皮膚に小さいイボのようなものができ、放置するとカリフラワー状に増殖します。痛み、かゆみなどは感じません。
治療について、当院では、べセルナクリームを積極的に使用しています。
患者さんの状態や希望に応じ、局所麻酔を行い、電気メスによる切除も行っています。受診した当日に手術することも可能です。
仮性包茎の男性によく見られます。直径1,2ミリのぶつぶつが亀頭のカリの部分や裏筋にあります。
これは、病気ではなく、尖圭コンジロームのように人に移ることはありません。放置してかまいませんが、どうしても気になる場合は、簡単な手術で切除が可能です。